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大須賀淳
2024.1.10 08:39その他ニュース

比例当選オンリーの「ダンケーセールスマン」

政治資金パーティー裏金での逮捕から比例代表の問題に話題が流れたら、色々な闇がどんどん見えてきました。

 

そうだ、ABK(アーベー子分)の「みおりん」がいましたね!(このニックネーム、怒られそう…(笑))

 

あらためて杉田水脈の選挙歴を調べると、初当選(当時は維新)から現在まで3回の当選は、全て比例によるものです。

 

一度だけ「次世代の党」から立候補した2014年の衆院選では落選していますが、この時の選挙区(兵庫6区)での得票率は10.46%と供託金没収ギリギリのラインでぶっちぎりの最下位

 

ところが、その3年後には、自民党に入り比例中国ブロックの最上位という開始前から当選確実なポジションを手にしています。

 

この間、何があったのだろう…。

 

オール比例当選の議員はほんと色々出てくるなあ…と調べていくと、また「逸材」が。

 

現在、自民党の大阪府連会長を務める谷川とむ議員は、過去3回の当選がすべて小選挙区落選→比例復活という「マザームーン山本スタイル」の実践者。父の谷川秀善も参議院議員や大阪副知事だった二世議員で、親子とも僧侶でもあるという変わった一面を持ちますが、自前の地盤、看板、鞄では当選が難しいようです。

 

前回2021年の衆院選では、期間中に有料ネット広告を出した選挙違反の嫌疑がかかっていますが、立件はされていません。

 

谷川議員は、青山繁晴が代表、山谷えり子が常任幹事を務める自民党内の議員連盟「日本の尊厳と国益を護る会」に所属。この会は、杉田水脈山本朋広和田政宗長島昭久高市早苗…あーもう書くの面倒!要するに自民の男系固執代議士がこぞって参加しています。

 

そして興味深かったのが、添田詩織・泉南市議会議員のYouTubeチャンネルに掲載されている「衆議院議員 谷川とむ氏『皇位継承について』(添田詩織市政報告会にて)」という動画。

クリックで動画再生(4:12〜からが当該の話題)

 

もはやパロディかと思うほどの、テンプレ的男系男子固執のプレゼンを10分程度にわたって行うのですが(観ながらいちいち突っ込むと、漫才のようになります(笑))

 

全体的にオリジナリティに乏しい(「お達し」のレクチャーを受けてしっかり「お勉強」した感じ)男系固執論でありつつ、14:52〜付近からすごいオチが用意されているので、そのまま書き起こします。

 

谷川とむ「君が代もですね。天皇の、治世の、皇室を歌ってる言葉なんです、実は。だから、これが女系天皇になると、君が代まで変えないといけないんです。」

 

女系天皇になったら、君が代を変えなくてはならない

 

ダンケー珍説大賞、堂々のエントリー確定!

 

…ふう、いや、もうちょっと笑えないです。

 

直接の選挙戦では当選できない人物が、党略によって国会議員にされ、市議会議員の会合に「代議士先生が来てくださいましたー!」と権威をカサに登場して、党内で所属するグループの尊皇心の欠片も感じられないダンケー論で国民を洗脳しようとするんですよ。

 

自分のポリシーを軸に、世に訴えかけるポリティシャン(政治家)ではなく、これでは株式会社自民党のダンケー事業部から派遣されたセールスマンです。

 

ちょっと、自力では全然票をとれないけど、比例オンリーで「当選」というDREAMSをCOME TRUEしたお三人に並んでもらいましょう。照れないでこっち向いて。

 

マザームーン、ヘイトみおりん、そしてダンケーセールスマン

 

国民をコケにするのも大概にしてほしい!ブレーキランプ5回で「フ・ザ・ケ・ン・ナ」と言いたい!

 

比例代表の濫用がもたらす弊害については、これから野党の状況も調べつつ、引き続き着目して行こうと思います。

大須賀淳

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