ゴー宣DOJO

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大須賀淳
2024.1.19 15:04その他ニュース

政党が皇族の人生に「強く要望」する内容の異様さ

※初出後、いくつかの追記があります。

 

「NHKから国民を守る党」(以下、N国党)浜田聡参議院議員の秘書が、「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議に基づく政府における検討結果」に対するN国党からの意見書の画像をアップしていました(その後、浜田議員のXアカウントで提出の報告もあり)。

 

内容は、男系男子固執の「完全なるテンプレート」的言説のオンパレード。全文は上記ポストのリンク先を参照いただければと思いますが、1枚目の「結論」を見るだけでも

 

養子案どころか、祖先の身分を根拠として、出生時より一般国民の男性を直接皇族にするという、ウルトラ級の門地差別まで支持しています。

 

普段の同党の様子からして、皇統問題に強い意識を持っているとは思えないので、この意見書は何も考えずにネタ元の「コピペ」に近い作られたと推察できます。

 

しかし、仮に皇位継承への意識や知識が無いにしても、違和感を持たなかったのか?と驚くのが、3枚目に記載された「強い要望」の2.と7.。

 

まず2.。現在17歳の悠仁さまの将来に対して「御公務よりもお妃様探し、お世継ぎ作り」を政党が「強く要望」するという無神経。お気づきの方も多いと思いますが、倉山満が著書で述べていた

 

「お世継ぎづくりが最優先」「いっそ学校など行かずにいち早くご結婚いただくことが何よりに優先事項」
(倉山満「決定版 皇室論 – 日本の歴史を守る方法」第二章より引用)

 

この悪辣な言説と趣旨を同じくするものです(「先例」も繰り返し使われるし、本当に倉山本がネタ元なんじゃないか?)


1/19 15:30追記:やはりネタ元は倉山でした!


そして7.も、愛子さまや佳子さまのご結婚相手に対して政党が「強く要望」するという異様さ

 

不思議なのは、冒頭に挙げた「結論」の3で、祖先が皇族だった国民を直接皇族にするという乱暴な施策を支持しておきながら、同時に現女性皇族との結婚を強く望むという矛盾。

 

本当は「結論」に無理があると感じているが故の記載か、それとも矛盾に気が付かないほど適当に作っているのか。どちらにせよ問題です。

 

泡沫的な存在とはいえ、このような意見書を平気で出せてしまう政党が議席を持っている状況も「政治の劣化」と言わざるを得ないでしょう。こういった点についても、2月のDOJOにむけて色々と考えて行きたい所です。

 

※ところで、ここの党名は「みんなでつくる党」になったんじゃなかったっけ?と思いましたが、参議院の会派としては「NHKから国民を守る党」という名前のままのようです。これもややこしくて何か変。

 


1/19 15:20追記

この記事を書いている間に、浜田議員が党から除名とか何かバタバタしている模様。もう、本当にメチャクチャ…。自分は投票していなくても、こんな国政政党が存在できている状況が、日本人として恥ずかしいです。

大須賀淳

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