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笹幸恵
2024.2.24 01:57日々の出来事

倉山のストロングって、マウント取ることか?

今週号『SPA!』、倉山満の「言論ストロングスタイル」、
もはや誰に向かって何をストロングに吠えているのか、
さっぱりわからない。

世の中がジェンダー平等なのだから
女性が天皇になってもいいではないかという声に対し、
(ジェンダー平等と言うなら)
「男が皇后になれないのは差別か?
常識で考えよ」
と返している。

バカか? 
「女が皇婿になれないのは差別か?」と
言っているのと同じ。常識で考えよ。
しかもこれ、記事中のキャッチコピーに使われている。
担当編集者がギャグのつもりなら、気の毒だけど
ちっとも笑えない。目が点にしかならない。

しかも女性・女系天皇を容認する前提は
「ジェンダー平等だから」ではない。
「皇位の安定的継承」に資するからだ。
これ、何度も言っているけどね。
ジェンダー平等にしか食ってかかれないから、
それを前提とするしかないんだろうね。

皇位の男系継承を守らなければならない理由も、
①男は子供を産めないから
②一般人の男を皇室に入れないため
③伝統は続いてきたこと自体に意味があるから
と、もっともらしく挙げているけど、
何一つ理由になっていない。

①は、「(子供を産めない)男の側室など
皇位継承に何の価値もない」などと
あえて男を貶めるような書き方をしているが、
これはつまり、女は子供を産めるから
天皇の側室になれってことだね。
そうはっきり言ったらいいじゃないの。

②いつもの先例、ハイ出ました。
親王宣下なんて古い言葉を使ってるけど、
現在に適用できないのだから、単なる知識自慢にしかならない。
挙げ句、「こうした原理を変えて、男が誰でも
皇族になれるようにして、それが皇室なのか」と
啖呵を切っているけど、男云々の前に、
女の主体性、いや存在そのものを完スルーしてるあたり、
見事な視野狭窄ぶり(知ってたけど)。

③男系継承は伝統ではない。以上終わり。
「外国に行けば、問答無用で歴史が古い方が偉い」って、
まだそんなこと言ってるの。
幼稚すぎて痛々しいくらいだわ。

後半は、皇室の伝統を維持する議論が必要だといって
自説を述べているが、設定がムチャクチャすぎる。
この期に及んで小室圭さんを登場させるのも
底意地の悪さを感じるが、もしお二人が皇室に残って
(つまり眞子さんが宮家を立てられて)、その子が
天皇になれば、
「小室氏は上皇になる資格があった」
だって!!!
どうかしちゃってるよ。
宮家の当主は眞子さんですが!?


冒頭から
「誰にも教わっていない(だからジェンダー平等と言う)」
「知らないと議論のやりようもない」
「常識で考えよ」などと
マウント取りに余念がないが、
真のストロングとは、
自己の考えを批判的に検証し、
間違っていたらそれを認めることだろう。
マウント取ることでは決してない。
倉山は、まず自らの脳髄に染みついている女性蔑視を
認めることから始めなさい。


編集者も、こんな妄言の垂れ流し、
「妄言です」と言うくらいの勇気はないのか。
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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