ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2024.3.31 06:40日々の出来事

時事問題も私的エッセイも、公的活動の表現である

『愛子天皇論』を連載していても、他の時事問題や、
フランスの中絶禁止や、キャンセルカルチャー問題や、
保守・リベラルとは何か?などの抽象思想も描かねばならない。

単行本では『愛子天皇論』のタイトルでも、時事問題、
思想問題も収録する。
そうしなければ、常に生起する時事問題を無視しなければ
ならないし、『愛子天皇論』を描いている最中の時代性が
希薄になってしまう。

よしりんバンドによる「歌謡曲」の活動も、「公的」なもの
であり、決して「私的」な遊びではない。
わしが「公開」している活動で、「私的」なものなど、
ひとつもない。
全て「公共性」に影響を与えようとする「表現活動」なのだ。

わしの「私的」活動は、テレビ番組を見たり、病院に行ったり、
美容室に行ったり、妻と食事したり、買い物するときくらい
しかない。
それでもその全てが、実は「公的」活動に繋がっているので、
プライベート・エッセイから、時事問題までを「愛子天皇論」
の中に描いていく方が自然なのだ。

したがって、「ゴー宣DOJO」でも、多様なテーマを扱わねば
ならない。
茅根ゴー師範から聞いた話だが、西部邁は時事問題こそが
思想の実践だと言っていたらしい。
専門知よりも総合知の方が大事だと言っていたから、西部氏は
かなりわしに近かったのかもしれない。

『ゴー宣』は「総合知」として機能せねばならない。
したがって『愛子天皇論』の中に、時事問題も収録していい
のだ。
むしろわしは「保守」の実践を常にやっていかねばならない。
「保守」は理屈で説明するよりも、自分の「振る舞い」で
示していくしかない。
小林よしのりの「振る舞い」から、今の人たちが何を感じ、
後世の人たちが何を思うかだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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