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2024.4.22 07:00ゴー宣道場

景観を損ねる太陽光パネルって嫌い

みなさんこんにちは!
千葉の田舎に住んでいるDOJOサポーターのKです。
太陽光発電、みなさんの地域ではどうでしょうか。
私の地域では田畑の放置耕作地が年々増え、そこにバンバン太陽光パネルが設置されています。我が家の隣は竹林で、その隣は田んぼだったのですが、気付かぬ間に御覧の通りのパネルが建設されていて驚きました。

家の前の田んぼも今年から米栽培はやらないとのことで今後、太陽光パネルが設置されるとのことです。
私、太陽光パネルって嫌いなんです。各家の屋根に取り付けているくらいだったら何とも思いません。しかし、田んぼや森林だったところが太陽光パネルに変わると景観が一変します。やっぱり春は「目には青葉」であって欲しいです。
「自分だって電気使っているだろう。太陽光発電はエコで地球温暖化の要因であるCO2も発生しないじゃないか。」
そういう意見もあります。私は難しいことはよくわかりません。ただ、直観的にあのパネルを作るために必要となった電気エネルギーやそれにともなって発生したCO2は、今後パネルの寿命とされる30年間では回収できないだろうと感じます。また、台風などで吹き飛ばされたパネルや寿命後の廃棄パネル処理にどれだけエネルギーを使うのだろうかとも考えます。
そんな中、立ち消えになったと思っていた私の住む地区のメガソーラー発電建設計画がまた浮上したと聞きました。事業者は今年8月には着工したいと話したそうです。これは、放置耕作地のあとにパネルを設置するような小規模なものではなく、東京ドーム約31個分の森林を伐採し、47万枚のパネルを設置するという大規模なものです。地元の漁業組合は大反対しています。これを聞いて私は、以前住んでいた北海道えりも町のことを思い出しました。
えりも町では明治以降、内地からの移住者が増え、生活のため、冬場の暖房のために原生林の伐採が急激に進みました。その結果、えりも砂漠といわれるような荒地になり、土砂の流失のため漁業、特にコンブ漁に多大な悪影響を及ぼしました。これを回復させるための何十年もの苦労がNHKのプロジェクトXでも放映されたのでご存知の方もいるかと思います。
「景観を損ねる」という私的な動機からではありましたが、今は自分を含めた地域人々の生活を守るためにこの計画に反対していこうと切実に考えています。

 


 

 

原発事故について論じる際に「社稷を失う」という言葉が使われたことがありました。
社稷とは、古代シナで天子や諸侯が祭った土地の神(社)と五穀の神(稷)をいい、そこから転じて国家や国民の繁栄を指します。

原発事故によって土地が汚され、人が住めなくなったことはまさに社稷が失われたというしかない事態だったわけですが、メガソーラーも大して変わらないんじゃないかという気がします。

「景観を損ねる」という直感的な反発は、重要なものだと思います。(時浦)

 

 

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