ゴー宣DOJO

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ゴー
2024.4.24 00:25

【やはり!】国際刑事裁判所の裁判官も「人権」はキリスト教的価値観の反映だってさ(・ω・)

KONBANWA! ゴー・ヘアロス(和名:茅根豪)です。

3日前の名古屋DOJO、おつかれさまでした(・∀・)!

 

ちょっと振り返ると、私が「大したことじゃない。」(『日本人論』)についてお話しさせていただいた後、すぐに小林先生が伊藤詩織さんの例を出してその闘い方を誉め、時代の感覚はさらに次に進んでいるのかもと言及されたシーンが、個人的には非常に面白かった。

 

ゴー宣DOJOでしか味わえない、小林先生による思想の実践だと思う。誰かが言った意見に対して、再度、別な方向に引っ張り返して、より深い次元でバランスを取ろうとする姿勢。次回の大阪ゴー宣DOJOも、紋切り型の意見に陥らないよう本音を晒してみよう。

 

あ、DOJOの感想を述べてくれたり、心配して意見をくれたり、読ませていただいています(・ω・)k。クソ忙しいので個別の返答はできないけど、本当にありがとうございます!

ところで、法律占いを実施するの忘れました。当選者はゴー・ヘアロスに会ったら声をかけてね(・∀・))

 

ところで、今日、知り合いの弁護士から「国際刑事裁判所(ICC)について―国境なき弁護士団を作りませんか」(赤根智子(国際刑事裁判所裁判官)、『自由と正義』、2024年4月号)という論考に、前回DOJOのテーマに通じる内容があると教えていもらいました。

 

ちなみに、ICC(国際刑事裁判所)とは、世界の3分の2にあたる124カ国が締約国となった条約体組織で、基本的には、締約国の主権の及ぶ範囲内で、ジェノサイド、人道に対する罪、戦争犯罪、侵略犯罪の4種について管轄権を及ぼし得る組織だそうです。

 

で、著者の赤根氏は、要するに国際的な裁判機関で刑事裁判官として働いていて、その中で実感したことを次のように述べておられます(以下、一部を引用)。

 

ICCで働く働くマジョリティは西欧とその周辺国にある国々の国民であり、あるいは、西洋で教育されたアフリカや中南米のエリートたちである。日本人は常に10名程度しかおらず、マイノリティの悲哀を感じる。いや悲哀と言った感傷的なものにとどまらず、それによって実質的な不利益も被っている。

例えば、被疑者・被告人の権利、あるいは被害者の権利といった法的観点からの議論をしていても、多くの同僚の発言には、意識的にかどうかはさておき、キリスト教的な価値感に裏打ちされた西欧的人権思想にのっとった考え方が反映されている。

のみならず、それが世界における指導的な価値観であり、他は受け入れ難いとの無言の圧力を感じることもある。対する我々日本人(及びアジア人)は、一般的に言って、なじみのある儒教、仏教以外の諸宗教、あるいはあまりなじみはないにせよ、イスラム教的な価値観にも比較的寛容であるし、人権や刑事処罰における考え方にも文化的要素やその他の国民感情も考慮するなど柔軟な対応をする傾向がある。国によって、またその人個人によってもある程度の温度差があることを理解し、また異なる他者を受け入れる努力をする姿勢があるように思われる。

例えばイスラム系武装勢力についての話をすると、我々は個人が犯した罪(例えば戦争犯罪)を裁くのであって、彼らが民主主義を信奉していないこと、あるいはイスラム教の教義そのものを裁くのではないことを強く認識しなければならないが、そうした認識が同僚たちにとっては受け入れがたいこともあるようだ。そうしたことが議論の対象となると、鋭い対立となって表面化することもあるが、常に多勢に無勢という立場にいるのはつらいものがある。

切に思うのは、もっと日本人がいたら、「世界の常識」を少しアジア風な寛容さとともに変えられるかも、ということだ。これは決して国際刑事法廷には人権尊重が必要ないという意味ではない。むしろ反対である。人権については、常に誰のどういう人権が尊重されるべきかを考える必要があるのは当然である。被告人の行為がローマ規程という法体系の下において、処罰に値する人権侵害かを決めるに際し、どういった要素を考慮し、あるいは考慮せずに、これを判断するのか、つまり法適用に際しての問題である。

我々は「個人」を刑罰によって裁くことをその業とする。そうした厳しい判断を迫られるからこそ、文化や宗教の違い、それによる価値観の違いが処罰の方向にのみ向けられてはならず、常に構成中立な法適用とは何かを考えるべきである。

 

どうでしょうか。少なくとも、ここだけ読めばかなり同意できそうな主張です。外国人と一緒に「人権」を適用しようとすれば、どうしても、その用い方に露骨な違いを感じてしうんですね。

 

日本国内で「人権」を振りかざせちゃうのは、ガラパゴスかした甘えみたい(・∀・)。キャンセルカルチャーしちゃう人達は、それが日本人が確立した人権ではなく、外国から輸入したままの外来人権だということに気づいてない

 

あれですね、本気で「人権」の適用に対峙している人からすれば、人権について「普遍的な価値だ」などと言ってみても、そんな説明だけでは、ほとんど知性や説得力を感じないってことでしょう(@_@)

 

もう一つ教えてもらった論考も面白いので、また近日中に(・∀・)


唐揚げが半額だったので二パックいれたよ!味噌汁がわりにホワイトシチューの残りも。。。

ご飯はないけど、今夜も、深夜ハイカロリー!

ゴー

昭和50年生まれ。神戸市在住。一児の父。いまのところ弁護士。サラリーマンが長続きせずバイトも続かず三十代で司法試験を目指し間違って合格。こんな責任が重い仕事は早くリタイアしたいと思っている。19歳から読み始めた漫画(ゴーマニズム宣言)を未だに卒業できず今日に至る。同書は今も隠れて読んでいる。仕入れた知識や思想で過去の自分にマウントをとるのが好き。本当は沢山の人とゴー宣の話題で盛り上がりたいと思っている。

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