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泉美木蘭
2024.6.10 02:45

定番の物語で感動して泣くなんて…

7月27日(土曜)「愛子さましか勝たん!」の第三部「歌謡曲を通して皇室を語る」で、笹さん、エゾリスさんと共にチェブリンのバックコーラスとして、少し参加させていただける場面があるとのこと。
 
今回の祭りでの目玉になるステージだけに、盛り上げ役の1人としてバンドメンバーとご一緒できることが、めちゃくちゃ楽しみです。
笹さん、エゾリスさん、ばんばか盛り上げましょう!

みなさん、どうぞご応募ください。

今日は、博多座で歌舞伎「東海道四谷怪談」を観てきた。
福岡でのチャンスはそうそうないし、観ておきたいなと思いつつ、4時間半もの長丁場の舞台に尻込みしていたところ、たまたまライジングの配信スケジュールが後ろ倒しになり、余裕ができたので、思い切って1人で行ってきた。

「四谷怪談」は、幽霊モノの定番だ。
子供の頃から、お岩の「うらめしや~~この恨み晴らさでおくべきか~」というセリフをたびたび耳にしてきた。映画や講談でも楽しんで、内容もよく知っていた。

歌舞伎では、「戸板返し」「仏壇返し」「提灯抜け」など有名なからくりのシーンがあり、映像ではその部分を少し見たことがあるから、生の舞台で見てみたいという好奇心もあった。

日本の幽霊に足が描かれないのは、文政8年の歌舞伎「東海道四谷怪談」初演の際に、恐怖を誘う演出として、お岩を足のない姿で登場させたことがきっかけでもあるそうで、それも見たかった。

期待に胸を膨らませての4時間半。終わってみると……
「見たいものが見れた」という満足の域などは、はるかに飛び超えて、完全に感激してしまった。
役者の芝居、衣装、物語の抑揚、歌舞伎特有の演出、和楽器の演奏、拍子木やツケ打ちの音、舞台設備、隅々まであまりに素晴らしかった。

特に、ラストで悪役の伊右衛門が、紙吹雪のなか、仇討ちとして斬られながら見得を切った場面では、その破滅をどこまでも派手に、どこまでも美しく見せ切ってしまうカブキぶりにすっかり感極まってしまい、涙がどばどばあふれてしまった。

20代の頃は、美輪明宏の「黒蜥蜴」で号泣したりしたけど、47歳になって、よく知る定番の物語「四谷怪談」で感動して泣くなんて。

人間が身体を使って演じる、楽しませるという世界は凄い。映像で見るものとは全く違う格好の良さ、その空間でその時間を過ごしたから体験できる空気の波や感情の抑揚、迫力と凄み。
からくりの大道具やそれを動かす裏方もすべて含めて、舞台そのものが生き物だった。
終わってみると、周りにも涙を拭いている人がいた。
 
 
やっぱり「これは気になるな」と感じている舞台、イベント、ライブには、迷うならば足を運んでおかなきゃいけないと思う。機会はその時しかないのだから。
7月27日もまさにそう。ピンと来ている人は、ぜひ生の感動を体験するために、足を運んでください。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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特別回 令和6年 7/27 SAT
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テーマ: 「愛子さましか勝たん!」

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