選挙運動に足を突っ込んでみて思ったのが、「なるほど、選挙における〝政党〟というのは〝フランチャイズ〟と同様のシステムなのだな」という事です。
飲食店やコンビニなどの「チェーン店舗」は、運営元が直に出店する「直営店」と、個別のオーナーが看板・商品・ノウハウを借り受けて経営する「フランチャイズ店」の2つが存在します。
外見上は「同じ店」であっても、フランチャイズ店は各店オーナーの個性がある程度反映される事もあり、例えば「近所で採れた野菜をけっこうなスペースを割いて売ってるコンビニ」みたいなものも出てきます(←うちの近隣に実際にあるパターン)。
選挙は基本的に候補者本人の「地盤・看板・カバン」で戦われるもののはずですが、これらを持っている候補でも「政党フランチャイズ」への加盟でより選挙戦を戦いやすくなり、また全くの新人候補でも「商売の経験ゼロだけど、脱サラしてコンビニ始めちゃいました!」的な立候補が可能になります。
両者は、とても似ているなと感じます。
これは、一つの「間違いなく利便的なシステム」ではあります(〝理〟という字を使いたく無いので「合理的」とは言わない)。
自分自身、一人の出先で時間が無い中で「大きなハズレなく、予想のつく価格でササッと昼メシ食べたい」と思ったら、9割方チェーンの飲食店に入ります。
食事でもファッションでも、こうした「ファスト」な存在って「100%の満足は得られなくとも、納得できる範囲のものをほぼ確実に提供してくれる」ので、どうしても頼っちゃうんですよね。
「利便性」って、人間を簡単に奴隷化してしまいます。
ちょっと戦慄したのですが、私自身こんな文章を書きながら「あ、これ書き終わったらセブン行って来ようかな」なんて無意識に思った位ですから。ブルブルブルブル…この奴隷め、奴隷め!奴隷め!!(自裁)
…さて、気を取り直して続けると、例えば山尾しおりという政治家は、個人の実力として「国際コンクール優勝級の料理人」なわけですよ。
それが、「国民民主党チェーン」の〝フランチャイジー〟になるなんてハナから無理があった。玉木雄一郎は「私の代わりに党首になってください!」とオファーする位でちょうど釣り合いがとれるし、山尾さんも国民民主の比例を一度は受け入れたのは安売りしすぎた!
その経緯の末、今回山尾さんは忖度のない「こだわりの店」を出した。これは応援しないわけには行かない。応援した。結果は厳しかった。そこに〝個人としての一切の後悔〟はありません。
さてさてさて、「それを踏まえた上で」に行きます。
30年以上ゴー宣を読み続け、揺らぶられ続けていますが、その掲載誌を購入しているのは多くが「コンビニ」です(「SAPIO」も、全盛期にはコンビニにも置かれていました)。
「ファスト」的なシステムの範疇でも、本質を貫いた思想を表現する事は可能で、それに多くの人が共鳴する構図は出現する。
今回の選挙を通じては、落胆と、希望と、あらゆる「未整理の思考」が渦巻いています(「絶望」は全く無い)。
これを大きく現実策へとつなげたい。自身の中に、あらゆる言葉がたまっています。
7/26(土)19:30からの配信「夏祭りと参院選からの希望」、そこで大きく発露したい。
まったく燃え尽きてなんかいない!徹底的に前のめりで行くぞ!






















