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小林よしのり
2025.7.26 09:33日々の出来事

百歳まで生きて羨ましい男を初めて見た。

義父が100歳なので、お祝いをしに行ったのだが、
もう入院していて、延命治療はせず、自覚的に
食事を摂るのも止めてしまったので、骨と皮だけ
になって、呼びかけると反応するだけになっていた。

とてつもなく爺ちゃん孝行の孫娘がいて、いつも
病院にやってきて、爺ちゃんを可愛がっている。
アイドルみたいに爺ちゃんの写真を貼ったうちわを
作ってきていて、病床で爺ちゃん爺ちゃんと呼びかけ、
眠そうにしていても、無理矢理起こしている。
けれど、あんな優しくて、美人で、気の利く孫娘に、
顔を撫でられながら可愛がってもらえて、世界一
幸せな爺さんだ。

娘や孫の呼びかけには応じて、わずかに反応するが、
娘の夫であるわしの顔まで覚えちゃいまいと思って
いたのに、帰り際にわしの手に何度もハイタッチして
くれるのには驚いた。
家族や親戚まで女だらけなので、義父は男が好き
らしい。

確かに百歳祝いに集まった家族・親戚は女だらけで、
やたら華やかで明るかった。
義母ももう98歳で元気だから、あと2年で百歳の
お祝いをしてやらねばなるまい。

わしの両親は短命でとっくに死んでしまった。
義理の両親は百歳まで生きて、ひ孫までいるのだから、
全く不思議だ。
『おぼっちゃまくん』のファンばかりで、わしも
有名人扱いで、和やかな時間を過ごした。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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令和7年 12/13 SAT
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テーマ: 「歌謡曲を通して日本を語る LIVE in 横浜」

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