「神功皇后論」
『神に従え! 鴨別』の
感想ご紹介です!
【mantokunさん】
ナカツヒコは自分の妻に降りた神託を信じず、自分の目に見える範囲の物事だけを信じ、しまいに神の存在さえも疑った。父のヤマトタケルも同じく、それまでの武功から力に溺れ、神を素手で討ち取ってやると言い出すまでに己を過信した結果、巨大なイノシシという見た目に惑わされて神に気づかなかった。その結果が、2人ともに神の怒りに触れて黄泉の国へ連れて行かれた。
また、武内宿禰はタラシヒメを疑う鴨別に、「ヒメの命は神の命だ」と怒りを露わにし、超人の本性を表しました。
思えば初回から、神功皇后が「これは神罰です!」と言い切っていたように、ここまで「神の怒り」というテーマが通奏低音のように流れていたんですね。
『愛子天皇論2』の序章で、「愛子さまこそが日本国民に与えられた神々からの贈り物である!」という一コマに心底感動したのですが、愛子さまのご存在自体が神託であると捉えれば、男系男子に固執する者たちは、神を信じず、侮り、刃向かったヤマトタケルやナカツヒコと、まさに同じ罪を犯しているのだと気づきました。
【SSKAさん】
①武力や知謀に秀でても越えてはいけない一線を守る原理、それが神意と解釈された
②道理に背いた敗者にも一定の名誉を与えなければいけない、敵への情、和の精神
ヤマトタケルは後世の義経を想起させます。
平家を滅ぼしても源氏が力を失い北条に奪われ、後に足利、戦国を制した徳川⋯と盛者必衰の歴史が繰り返され悲嘆されますが、その原点と呼べる逸話がシナ文明の影響を受ける前の日本で長期間支持され、特に天皇の御子と言えど例外では無い(血統<神)と厳しく語られた事実は注目すべき点だと思います。
本来大陸由来の男系主義(一夫多妻、後宮の制度)には勝者民族が倒した他民族の子孫を完全に根絶やしにする、現代で言う所のジェノサイドやホロコーストを正当化する行動原理が組み込まれていると想定しているのですが、日本人は多くの文明を学びながらもその暴力による王朝交代、易姓革命のもたらす悲惨さに対し俯瞰した視点を古くから持っていられた、その証が天皇と呼べるのではないでしょうか。
また神意を背負える唯一の指導者、後に天皇と呼ばれる地位には本人もその子孫の血筋も性別は問われない事実も無視出来ません。
文明的には進歩したと自負している現代人の方が学ぶ視点を失い思考も行動も狭まり、せこくなっている現実は本当に一体何なんでしょうか。
【daigoさん】
ヤマトタケルが遂に登場!九州・熊襲の反乱の征伐向かい、少女の姿に化け熊襲の首長・川上タケルを騙し討ちする勇猛さ、しかしそんなヤマトタケルのミコトも神を軽んじた為に命を落としてしまった。
神を恐れ、神に従う超人・宿儺のようにヤマトタケルのような戦いが吉備鴨別にできるのか、熊襲征伐どうなるのか楽しみです。最後のタラシヒメ(神功皇后)の背後の輝きは正に真の神です。
【枯れ尾花さん】
日本人でありながら我が国の建国に関わる神話、物語にこれまで興味を持てずにいたそんな私のような者のために、なんと50数年間親しんできた漫画という文化を用いて表現して下さっているよしりん先生には感謝であります。
最も親しみやすい漫画を通じて私が生まれたこの国の建国の物語をこれからさらに知ることができるとは(すでに神功皇后、竹内宿禰、吉備鴨別の名は覚えましたぞよ)・・・しかし単に知識を得るというだけではなく彼らの活躍をまさに感じながらなのですからうれしい限りですばい!
今後の展開楽しみにしとりますっ!
そして明日は「神功皇后論」掲載
SPA!発売日!
タイトルは
『クマソは蛮人ではない』
鴨別に会った神功皇后は、何を語るのか?
どうぞお楽しみに!!




















