まあ、このニュースで取り上げられているような「批判ポスト」をしている者なんて、何にも考えてなくて(実はそうした怠惰さが一番の原因である)自身の不全感をお手軽に発散したいだけなのでしょうが…
「解約したい」不満続出…NHKが取り上げた「盆踊り」の世界での受容に「文化を貶された」意外な批判
ブラジルの人達がJポップで踊りまくっている光景なんて、想像しただけで愉快さしか浮かびませんが、それを「日本文化を貶された」なんて言い始めたら「浅草サンバカーニバル」なんてどうなる…この種の輩は、そもそも他人がエモーショナルに楽しんでいる事自体が嫌なのでしょうね。
記事で例に出された「ギザギザハートの子守歌」や「夢見る少女じゃいられない」等のJポップは、西洋音楽のエッセンスを巧みに換骨奪胎した「日本のお家芸文化」。それが外国でウケているなんて無邪気な「ニッポンスゴイ」で消費していればよかったのに、外国人ヘイトを娯楽にし始めた層は捻れ方がもう一周ループして「メビウスの輪」みたいになって自己矛盾のパニックに陥っているのでしょうね。
全ての伝統・文化は「重ねられた変容の結果」として今ここに存在するのだから、極めて単純な不寛容を撒き散らそうとすると、土台の部分から崩壊してしまう事には、どんな愚か者でも大抵どこかの時点で気付きます。
皇統問題において、この期に及んでも「Y染色体原理主義」を唱える者が、現政権の選対委員長を始めとして大勢いるのに驚きますが、それはもはや伝統・文化の領域で考えるとすぐ自己矛盾の堂々巡りになるので、科学を装った「物質」の世界へと逃避している姿なのでしょうね(その縋った先が、実は全く「不変の存在」ではなかったのがあまりに滑稽ですが)。
Y染色体原理主義は、大抵「反共」のスローガンとセットで唱えられますが、そんな極度の唯物論的思考なんて、筋金入りの共産主義者でもなかなか実践できるもんじゃない…という自己矛盾にまでは、気付かなければアホの極みだし、見えてしまうのが怖くて必死に目を閉じているのでしょうか。
政権交代後、あまりに色々な言説がグッチャグチャに飛び交うカオスとなっていますが、こういう時だからこそ「もう何度目だよ」という徒労感にめげず、そうした「自己矛盾のメビウスの輪」を改めて一つ一つ指摘して行く必要があるなと感じています。





















