やっぱり「女性」の属性は無視できない!
小林よしのりライジングVol.555
配信です!
今週号のタイトルは
「女だって戦争を起こす」
世論調査によっては内閣支持率「82%」という信じられない数字を叩き出してスタートした高市早苗首相だが、そこまで支持できる根拠、あるいは期待できるよう要素なんて、あるのだろうか?
かつての「安倍さんのやることなら何でもOK!」みたいな、おかしなことがまたぞろ起きているのではないか? しかも今度は「史上初の女性首相」というポイントまでついているから、より最強なのかもしれない。
しかし、「女性首相だから何でもOK!」になってしまったら、それは非常に危険なことになりかねない!
11月7日の衆院予算委員会で、台湾有事は日本の「存立危機事態」になりうると答弁。これはそれまでの政府見解を逸脱するもので、事前の政府内での議論もないまま高市が独断で発言したこともあり、国会でも野党が追及したが、高市は「反省」を示しながらも答弁の撤回は拒否し、かといって政府統一見解も出さないという、全く不可解な対応を続けている。
これは日本が戦争をするかどうかという判断に関わる重大な問題なのに、マスコミもネットでも反応は鈍い。ここにも「女性首相だから」というバイアスがかかっているのだ。
女性首相だったら平和志向だなんて決まりはない。その思い込みは危険だ!
女だって、戦争を起こす!!
泉美木蘭のトンデモ見聞録は
「フェミニズムの真ん中でフェミニズムを学ばなかった話」
大学時代、フェミニズムのゼミに在籍していながらフェミニズムについて「ほとんど学ばないまま卒業してしまった」という泉美木蘭さん。
それでも「おとぎ話の女性像分析」や「ハイヒール論争」など、印象に残った話はあるということで、これあについて、その後の社会の変化も含めて振り返る。
そして、その大学のゼミを主催していたのが大越愛子という教授で、卒業後も時々連絡を取っていたのだが、卒業して15年以上経ったある日、驚愕の事実が明らかに…!
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」
…高市は7日の衆院予算委員会で、台湾有事は日本の「存立危機事態」になりうると答弁した。
台湾有事が日本の「存立危機事態」というのは、もし中国軍が台湾に侵攻したら、たとえ日本が直接攻撃されていなくても日本の存立が脅かされる事態であると見なし、自衛隊が集団的自衛権を行使できることを意味する。端的にいえば、中国が台湾を侵略したら、日本が中国と戦争をするということだ。
歴代の首相は台湾有事が「存立危機事態」に当たるかどうかの見解を明確にすることを避けてきたのだ。もし今回の高市の答弁と同じことを男の首相が言ったら、間違いなく大騒動になるが、女の首相だったら平然と流してしまい、マスコミも世論も沈黙してしまう。結局は、女は優しいはずだとか、女は危険なことを言うはずがないとか思い込んでいるからなのだ。
女性という「属性」で差別するなとか言ったって何の意味もない!
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」
…1996年、近畿大学文芸学部の学生だった私は、「女性学・ジェンダー論」を掲げる大越愛子というフェミニズムを専門とする教授のゼミに在籍していた。といっても、「ジェンダー」も「フェミニズム」もちんぷんかんぷん、「女性についての学問だろう」という感覚だけで、特別に興味があって選択したわけではなかった。実際、ゼミに顔を出したのは数回で、キャンパス内で大越教授と出会うたび「たまには顔出しなさいよ」とたしなめられていたが、卒業論文は激賞してもらい、学内の出版物に掲載してくれたので感謝している。
大越愛子ゼミを卒業後、15年以上たったある日、私は「ゴー宣道場」のブログを読んで驚愕することになる。かつて慰安婦問題を巡って、慰安婦を「日本軍の性奴隷」と呼んだ左翼フェミニズムの急先鋒として「大越愛子」という名前が書かれていたのだ!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」
…先生の低血圧ってやっぱり降圧剤の影響?
最近のドラマは女性脚本家の方が骨太な作品を書いているのでは?
いわゆる上級国民と、茶魔たちのような「上流階級」の違いは何?
エロ漫画やエロい画を描いてみようと思ったことはある?
元々ネットに対して超慎重だった先生としては、この時代の変化をどう捉えている?
クマ駆除に向けて警察や自衛隊が対応することをどう思う?
先生の思想に影響を与えた人物は誰?
今後、時代劇漫画を描く可能性はある?
…等々、よしりんの回答や如何に!?
目次
1. ゴーマニズム宣言・第584回
「女だって戦争を起こす」
2. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・
第379回「フェミニズムの真ん中でフェミニズムを学ばなかった話」
3. Q&Aコーナー
4. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
5. 編集後記





















