「男を尊び女を卑しむ慣習、
人民の脳髄を支配する我国に至ては、
女帝を立て皇婿を置くの不可なるは
多弁を費すを要せざるべし」
(男を尊く持ち上げ、女を卑しく下に見る慣習が、
人々の脳髄を支配しているこの日本において、
女性天皇を立てて、皇婿を置くことが不可能であることは
説明するまでもないだろう)
とは、明治時代の議論で述べられた言葉で、
令和の現在にまでなっても、自民党議員・ネトウヨたちに
そっくりそのまま受け継がれている。
女に対して、男がかしづくなどあり得ない、
男は男であるだけで女より偉いんだと思っている。
そんな男尊女卑層を支持者として積極的に抱えこみ、
政権運営を支えられているのが、高市早苗だ。
高市早苗は、女性でありながら、
「男を尊び女を卑しむ慣習」に脳髄を支配されている人間で、
日本の象徴である天皇を、男尊女卑のルールのなかに
塗り固めることを考えており、それをはっきり明言している。
だから支持者は、高市早苗を大絶賛している。
男尊女卑を維持してくれる便利な女と思っているだけなのだ。
ところが、この重大な事実を知らない女たちが、
「女性総理に『米大統領に媚びている』とは何事だ!」
「女性総理に向かって『パンパン』と言うなんて!」
と憎み怒り狂って、高市批判を「女性蔑視」の一点張りで
かわそうとしていく。
せっかく女が総理になったのに批判するとは何事だ、
女に向かって性を想起する言葉を使うな、媚びると言うな、
アメリカも韓国も喜んでいるじゃないか、と。
日本人なら、アメリカ人に媚びるのが当たり前。
アメリカの大統領が来日すれば、
東京タワーもスカイツリーも都庁も星条旗カラーにライトアップして、
ヘリでいちいち追っかけ、
「アメリカ大統領さま、素晴らしい~!」と高揚するのが当たり前。
日本の女性総理なら、アメリカ大統領と腕を組み、
肩を抱かれて、米兵の前ではしゃぐのが当たり前。
我が国は、アメリカを尊び、日本を卑しむ慣習が、
すっかり人民の脳髄を支配している国だ。
「パンパン」という言葉に含まれている意味合いも、
もはや理解できないんだろう。
「敗戦国日本では、男はポチに、女はパンパンに」
日本人の姿をこんなにわかりやすく表現している言葉は
なかなかないと私は思うが、
世の中誰もが、そんなものは昔の話だとしか思っていない。
敗戦国根性がすっかり染みついてしまった自分の姿が
みんなわからなくなっている。




















