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泉美木蘭
2025.11.27 19:46

高市マンセー組は自己満足も甚だしい!

日本国内では、戦争に関するルールがしっかり理解されていない。

「台湾有事=日本の存立危機」と決めつけているが、それでいいのか?

海外でも、「米国が攻撃を受けた場合」「集団的自衛権の発動要件が…」

というような話はまったく理解されておらず、
「中国が台湾に武力で侵攻した場合、日本は中国と戦う」
という解釈でしか報道されていない。

各社の世論調査を見れば、日本国民にも、そういうことだと
思っている人が
大勢いる状態なのではないか?

自国の防衛体制含め、議論すべきこと、説明すべきことが、
高市早苗にはあるはずだ。

ところが、高市擁護組はそれを全力で覆い隠す。
山尾志桜里氏も、「中国を利する」、「(日本と中国)どっちもどっち論の展開」と
言って、中国に強く出る時だとばかりにいきり立っている。

高市を批判している野党議員のもとには、
これまでにない大量の嫌がらせ電話やメールが押し寄せていて、
仕事にならないほどらしい。

国防に関する基本的な話が、危険なほど理解されていないという点を、
「高市早苗マンセー!」の一択で塗りつぶそうとするヤバさ!

高市発言で「日本にも『曖昧戦略』が成立しはじめた」という見解まで

あるらしい。
アメリカは、まず対抗できるだけの軍事力を持った上で、
台湾防衛のために軍を出すのか、出すとすればどの程度かも明言せず、
中国の動きを大きく牽制はしつつ、
「どう動けば自国の利益になるか?」
という視点で、
中国との蜜月を重ねる外交姿勢をとっている。

アメリカの曖昧さは、自国が有利にふるまうための選択肢を、
最大化するための
ものだ。

ところが高市早苗は?
有利に外交を展開していけるような戦略だったのか?

「曖昧戦略が成立しはじめた」なんて、自己満足も甚だしい。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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