よしりんバンドLIVEin横浜
歌謡曲を通して日本を語る「幸せな結末」
まいこさんの感想をご紹介します!!
よしりんバンドLIVEin横浜・歌謡曲を通して日本を語る「幸せな結末」、もっとも好きなよしりんバンドのイラストがデザインされた煌めくセットリストカードを胸に、いやが上にも期待高まるなか、最前列で堪能させていただきました。
「退院おめでとうございます!」小林先生の登場に声が上がった瞬間、この夏一番の衝撃「よしりん倒る」の報を、実はすっかり失念していたことに気づいたのは、YouTube配信の「チェブラジ」においても、「NoBorderニュース」においても、以前と変わらぬ弁舌爽やかな御様子に安堵していたから。それは今回、被りつきで歌を聴かせていただいても同様で、むしろ奈落の底を垣間見られた御経験を、より表現を豊潤にする糧にしておられると感じました。
ファン待望のセットリストカードより
1曲目「幸せな結末」
薄氷を踏むような危うい状態に陥っていることを、何となく感じつつも、ほとんどの人がどうしたら良いのか分からず右往左往する今、「幸せな結末」という言霊によって、世を覆いつくそうとする壮大なオープニング。流麗ながら、揺らぎの多い難曲を、さらにチェブリン・モン子さんとのハーモニーも重ねて、見事に歌い上げて下さいました。
2曲目「むーんな気持ちはおセンチ」
「おぼっちゃまくん」エンディングテーマ、詞をよく見れば、恋愛の機微があますところなく盛り込まれていて、当時、夢中になって視聴していた小学生の方々は、いま聴いて驚くはず…軽快かつ深い、横浜の雰囲気にも合う楽曲は、ゆっきーさん&もっきーさんの華やかなダンスと、ゴッキー・ザ・ゴールドと称したい乱舞で彩られ、デュエットで巧みなビートを刻む燦爛たる復活劇となり、男系固執の輩を絶望の淵に沈みこませるには十二分でした。
3曲目「セシル」
国政を預かる者たちへの失望を、またも感じざるを得なかった夜にも、稀代の作家を癒し励ました名曲を、チェブリン・モン子さんが繊細な振り付けと共に歌われた時、涙した方は多かったはず。150%を求める獅子の子落としの如くの特訓は、奈落を共に見ようとした末の慈愛ゆえ。歌唱にも顕われるのは当然のことでしょう。
4曲目「恋人も濡れる街角」
「SONGS」でご本人が歌われた際、小林先生の瑞々しさが想起された曲。ライブで間近に体験してみると、誠に罪な歌唱に陶然。魂を持って行かれそうになるのを危うく留めました。今回、身に纏われる美麗な織りの衣装も、お帰りになる際のダウンジャケットも、颯爽と着こなしていらしたのは、創作過程で体を痛めぬよう編み出された、真っすぐな姿勢を常に保っておられるからと思い至り、日頃からの心技体、変わらぬ精気の秘訣を教えていただくことができました。
5曲目「永遠の嘘をついてくれ」
吉田拓郎さんの超絶口疾な歌唱に合わせた中島みゆきさん提供の曲。天才同士のコラボレーションに、「まめる」ハードルまで加わった歌は、様々な音が飛び交う会場においても素晴らしかったのですが、歌詞サイトを見ながら動画で聴かせていただくと、一つ一つの言葉が的確に音に当たっていて完璧。本番にもっとも発揮される先生の胆力が、またも証明されました。
6曲目「落陽」
吉田拓郎さん2曲目。昨年、披露された際はカラーグラス、ブラックジャンパー、厚底スニーカーと、無頼な出で立ち、今回は上品な装いのまま真逆の有り様に。サイコロを転がして話を披露する放浪者を、禅僧の辻説法と喝破し、よしりんバンドに投影する詞への深い解釈にも唸らされました。
アンコール「酔っぱらっちゃった」
ゆっきー&もっきーwithG再び。お二人が本気で客席を悩殺しにかかる艶やかな御姿は、ライブに足を運んだ者だけの真紅の薔薇、手を合わせて拝むべき眼福。二度に渡る歌声は、いよいよ高らかに、会場一体となる♪罪つくり♪は、観るもの聴くもの読むものを魅了してやまぬ桁外れの天才そのものを現わすかのようでした。
ラストはもちろん「幸せな結末」。「始めに言葉あり 言葉は神とともにあり 言葉は神なりき」聖なる夜が近づく時期にも相応しい、言霊で世をあまねく照らすための魔法陣を、横浜の地で結んでいただいたことに感謝申し上げます。
会場にいた方、
裏山鹿(うらやましか)でしゅよ~!
もうこの時は二度と味わえません。
動画で見れても、それはこの時と
同じものではないのです。
だから次こそは、
会場で同じ空気を共有しましょう!
次回よしりんバンドライブの情報を、
どうぞご期待ください!!




















