ゴー宣DOJO

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高森明勅
2010.11.16 14:16

濃密な3時間半

我等がゴー宣道場は、骨法道場の皆さんの誠心誠意の献身に支えられた前回(7回)迄が「序章」とすれば、今回からいよいよ第1章の幕開け。

さて、どんな新しいスタートを切ることが出来るか。

月並み乍ら、期待と不安が交錯していた。

詳しい内容は、やがてアップされる本編と「語らいタイム」の動画を見て頂くとして、参加者(道場生)から「これまでで最高」との声も上がったように、非常に充実した議論になったと私も思う(どうも毎回、これまでで最高、との声が上がっているような気もするが)。

21歳の道場生のアンケートには「これまでの人生で最も濃密な3時間半だった」と書いてあった。

彼にとって、それは偽りのない感想だろう。

まず、基調講演をされた砂澤氏の、決して雄弁ではないが、実体験に裏打ちされた誠実な話し振りに、会場の誰もがアイヌ問題の「重み」を感じ取ることが出来たはずだ。

特に、氏の祖父、父から受け継がれて来た誇りをかけた生き方の持つ迫力が、我々の胸を打った。

続いて小野寺道議が淡々と語った報告も、その中身は、北海道における知られざるアイヌ行政の歪み、腐敗の実態を暴露した衝撃的なものだった。

難しいテーマだったにも拘わらず、道場生の活発な質問や、小林さんの呼び掛けへの見事な応答が、今回の道場を盛り上げるのに、大きな貢献をしたことも、見逃せない。

途中、やや無責任な印象を与える質問が出て、私が少し強めに叱責する場面もあったが、叱責に対する質問者の潔く素直な態度は、ゴー宣道場生らしく立派だった。

圧巻は、締めくくり近くでの小林さんの力のこもった発言だろう。

これがゴー宣道場か、と会場で感動した人も、多かったに違いない。

私も、深く感銘した。

動画で初めて見る方は、ぜひお見逃しなく。

なお動画を見る際、一部の発言に差別的な印象を受けたり、逆に痛快に感じたりする人がいるかも知れない。

だが、全体の文脈の中で、発言者の真意を正しく受け止めて頂きたい。

当日、縁の下の力持ちとして道場の運営を支えてくれた門弟の皆さんに、この場を借り、感謝の気持ちを込めて、心から拍手を送る。

次回も「これまでで最高!」と思って貰えるえるよう、小林さんをはじめ師範の皆さんの後ろに従って、微力を尽くしたい。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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第119回 令和6年 11/2 SAT
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テーマ: ゴー宣DOJO in広島「原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?」

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