ゴー宣ネット道場

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切通理作
2011.6.17 00:26

さびしい人生送ってますか

先日は「せつないかもしれない」にもゲストで来て頂いたことがあり、
クリスマスSPECIALにも出て頂いた
作家の伏見憲明さんの
著述活動20周年記念パーティに
行きました。

1991年に処女出版でゲイであることをカミングアウトし、
90年代のゲイ・ムーブメントに大きな影響を与え、
以後同性愛問題やジェンダー、セクシュアリティの
主要論客となった伏見さん。

このパーティは伏見さんが店長している
ゲイバーの3周年パーティも兼ねていました。

いまでこそ「マツコ・デラックス」など
ゲイの人が文化人として表に出ますが、
伏見さんが著作活動を始めた頃は
「物を言うゲイ」は珍しがられたそうです。

人に歴史あり、作家に歴史ありという思いを
新たにしましたが、
ふとわが身を振り返ると、自分もあと数年で
物書き業20年を迎えることに気づきました。

けれども、それでパーティなんて、
僕のような、
特に一貫性もなく、
その都度好き勝手に
興味のあることだけ
書いてきたような人間には、
似合いそうもありません。

伏見さんは言葉を発信することの少なかった
性的に多数派でない人々に
多様性の肯定をもたらす支えとして
支持を受け、
ゲイコミュニティの確立にも
心を砕いてきたからこそ、
祝福する人が集まるのでしょう。

またそれは、集まる人たちにとっても
同じ問題意識を共有する者どうしの
再確認になっているのかもしれません。

考えてみれば、僕は結婚式すら
したことがないのです。

なんかそういうことに縁遠い体質でも
あるのかなと、自分のことを思ったりします。

前に有本香さんが、
老人が孤独死するのか、
周りの人に囲まれて最後の日々を過ごすかは
その人の送ってきた人生の結果だと
言っていました。

僕なんかきっと非常に孤独な
最後を迎えるのだろうと
思います。

逆に自分というもののもたらした
結果として、受け止める覚悟が持てれば、
それを単に嘆いたり、
ひがんだりしないですむ。

そんなことを考えている昨今です。

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切通理作のせつないかもしれない 第9回
作家・伏見憲明さん登場!
http://www.nicovideo.jp/watch/1288711093

せつないかもしれない 第10回
引き続き、作家・伏見憲明さん登場!
http://www.nicovideo.jp/watch/1288749747


せつないかもしれない Special
クリスマスのせつない書店にようこそ
http://www.nicovideo.jp/watch/1293612987

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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