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トッキー
2014.11.30 03:59震災・原発問題

「おそれる」感性—県北部地震から一週間—

長野県在住の門弟から
先週の地震に関する
報告が届きましたので、
ご紹介します。


 長野県北部震源の地震が
起きてから一週間が経ちました。
長野冬季オリンピックのジャンプ会場となった
シャンツェのある白馬村、さらに北の小谷村
(両側が急斜面の谷。下っていくと糸魚川に出る)は
特に被害が大きく、倒壊したり、傾いて
住めなくなった家屋が多数です。
谷の斜面に貼り着くように通るJR大糸線や
国道も土砂崩れや隆起に見舞われました。
 地元紙(信毎)は、地震発生からわずか数時間後の
翌朝の緊急大見出しの記事から始まって、
毎日トップで現地被害の様子、
避難者の住宅確保等の様子を詳しく伝えています。
 一週間経った今朝の見出しは
「白馬全壊家屋解体始まる–いとしいわが家涙の別れ–」でした。
解体作業に立ち会い目がしらを抑える老婆の写真、
そしてその呟き「自然のことだから仕方ない・・・」とあります。
 県北部はもともと雪深い地域で、これからその冬を迎える時期。
また、ここは特にオーストラリア方面からのスキー客が多く、
この冬の観光への影響も心配されています。
 2011.3.11のあの巨大地震と
同年の6月に松本地方で起きた長野県中部地震、
そして今回の北部地震、ともに
静岡–糸魚川構造線上で起きています。
いずれも大きな揺れは中信・北信に局限されていました。
—日本の地下はいつ動いてもおかしくない
危険な罅だらけなのですね。
 先日、静かな夜に突如として揺れ始めた時は
「・・・とうとう来たか・・・(東海の大地震を想像した;;)」、
そして災害って穏やかな日常にズン!と
容赦なく割り込むんだな、と思いました。
この辺りは大した揺れにならないで済みましたが。
 今年信州は2月の記録的大雪に始まり、
夏は木曽の集中豪雨・山崩れ、秋は御嶽山噴火、
今回の地震、と天変地異が相次ぎました。
 今朝の新聞の老婆の言葉
—【自然のことだから仕方ない・・・】—は
きっと昔々から恵みと災害を合わせ持った
「自然」の中で生き、有難く収穫し、
また災害も受け入れて黙々と暮らしを立て直し、
世代を繋いできた、—沁み着くように持っている感覚の
それこそ「自然な言葉」だと思います。
 【人知が及ばない領域の大きさ、
 容赦なく突然起こる自然の動き】
—これは確かにあって、科学的な研究・洞察を
すればするほど、そういう危うさの上に
営々と暮らしている事実を知らされるばかりです。
 「おそれる」は「恐れる」でもあり「畏れる」でもあります。
神主さんの「かしこみ(畏み) かしこみ まぉまぉすぅーー・・・」
とは、そういう「畏れ多い自然」と会話?!する
人間の立場を表しているのだと思います。
 そしてその感覚は分厚く奥底からのもので、
「近代合理主義」の薄い薄い殻の下に、
そこ(合理)で得たような理屈を越えて
多くの人々が先祖代々地層の如く
持っているもののように感じています。
 そういう「畏み申す」感性の代表・最高の立場におられるのが
天皇陛下であり、皇室の存在ではないでしょうか。
 恐れ・畏れを感じようとしない、または感性が退化して
しまった人々が政治やマスコミ、言論界、
いわゆるインテリ層にたくさんいるような気がしてなりません。
 というかそういう感覚の退化した者こそを自他ともに
「インテリであるぞ。クールで立派な指導的人間じゃ。」
と思い込んでいるのではないでしょうか。
トッキー

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