ゴー宣DOJO

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切通理作
2014.12.1 18:09

脱正義論的道徳論

最近、東海村に住んでいる知人から、

こんな言葉を聞きました。

 

あの震災から一年後あたりで、

都内で脱原発のデモが盛んに行われていた時、

自分は若干冷ややかな目で見ていたと。

東京で電力を多く消費しているのに、

東京だけで脱原発を叫んで何が解決するんだ

……と思っていたと。

 

そしてまもなく3年が経過したいま

「本当に風化してしまったと思う」と彼は言います。

「こんなこと言いたくないけど、数年前の東京での脱原発のデモは、

原発事故で避難しなければならなかった人や、

原発の近くに住んでいる人を思っての活動だったのではなく、

単なる自己満足のためだったのでは……?」

 

彼は、自分のような震災を経験し、

原発の近くに住んでいる人間が継続して問題を訴えることの重要性を

再認識したと語っていましたが、

ここで思い出したのは、

震災直後に岡田斗司夫さんが言っていた事です。

 

安全の問題は、本当は何か起こった時ではなく、

普段から考えておくべき問題だったのではないかと。

普段考えていないのに、パニックになった時、

不信感を増大させるだけでは、逆効果なのではないか。

 

改めて、その通りになったのではないかとも考えます。

原発政策について「いま変わらなければダメなんだ」と

多くの人が思ったのは、それ自体間違いではないと思います。

 

けれども、その「いま変わらなければダメなんだ」というのが、

いつしか「世直し待望」のお祭り騒ぎと不可分になり、

結果「いま変わらなかったから放置」「いま変わらなかったから思考放棄」

につながってしまっているのが、私達の現状ではないでしょうか。

 

それは小林さんが『脱正義論』で書いた、

非日常への願望としての世直しに

性急に駆り立てられる若者たちの問題とも相通じているように思えます。

 

世の中、そんな簡単には変わらない。

でもだからこそ、問題は「日常」の我々の方にある。

ではどのように、日常をたゆまぬ思考と実践の場にしていくのか。

震災当時重要な発言をした岡田さん交えてお話するのが楽しみです。

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テーマ
『道徳教育は可能なのか?』

平成26年12月14日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

1214日(日)「ゴー宣道場」は
道徳教育は可能なのか?
をテーマに、
岡田斗司夫氏をゲストに迎え、議論する。

 

道徳が学校教育の中で正式に教科化されるという。


きっかけは大津市でいじめを受けた中学生が
自殺した事件である。


安倍首相の意向を反映した教育再生実行会議は、
「いじめ対策に
大きな効果」が期待できるので、
「学校教育の真の中核」として
道徳の教科化が必要と、
報告を出している。

 

学校教育で「道徳」を正式な教科にする意味は
何なのか?


学校教育で「道徳」を教えることに、
意味があるのか?


学校教育で「道徳」を教えるのは可能なのか?


どんな効果を期待してるのか?


「道徳」とは何か?


「修身」と「道徳」は違うのか?


戦争と「道徳」、漫画と「道徳」


・・など、議論の論点はいくらでも
あると思います。

岡田斗司夫氏は『僕らの新しい道徳』という
対談本も出していて、

道徳の問題は以前から思索してきたようです。


ぜひ考えを伺いながら、道徳について
思想してみたいと思います。

 


応募の〆切
12月3日、あと1ヶ月ですので、
参加希望者は
ふるって、こぞって、列を乱して、
われさきに、血まなこになって、
無我夢中で、
人を押しのけて、大急ぎで、応募してください!

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成26年12/3(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

次回の開催予定

第117回

第117回 令和6年 5/25 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in大阪「週刊文春を糾弾せよ!」

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