ゴー宣DOJO

BLOGブログ
笹幸恵
2014.12.2 14:11

盗人体験記(再)

「笹さんはわしが守る!」
小林先生のそのお言葉を読んで、
思わず私はむせび泣きました。
この崇高なる自己犠牲の精神を
わかってくださるのは、きっと
小林先生だけでしょう。
以前、先生のことを
「道徳を習っていないに違いない」
などと言ってごめんなさい!

もし私が窃盗罪で捕まったら、
先生は必ずや札束をポーンと出し、
「これで罰金を払え!」と言ってくださるに
違いありません。
ついでに「残りはイチゴのケーキでも食え!」と
おっしゃるはずです。
そのお金で、私はもくれんさんと
お伊勢さんを参拝して、松阪牛を
いただいてまいります。
あと、赤福も。

そんなわけで、先日の私の良心の告白を
再度アップいたします。
誠実な乙女の真の道徳を
とくとご覧あれ!

明日は道場の申し込み締切ですよ!
急いで!

*****************

先日、「おてんとうさまは見ている」と

このブログで書きながら、

ふと思い出したことがありました。

すっかり記憶の彼方だった、人生の一コマ。

・・・まったく恥ずかしいことですが、

今だから白状します。

私はかつて「盗人」でした。

何を盗んでいたかというと・・・

チョークです。


黒板に書く、あのチョーク。

小学生のとき、私は学校の

チョークを盗む子供でした。

あの頃は近所の子供を集めて

「先生ごっこ」をやっていました。

なぜか小さな黒板がありました。

白いチョークもありました。

赤も、青もありました。

でも私が欲しかったのは、

のチョーク。

それらはほとんど使われていない状態で、

学校に置いてありました。

あの色、正直なところ黒板に映えませんから

使いづらいんですよね。

それなのに欲しかった。

「買ってくれ」などと親には言えません。

一蹴されるのがわかっていましたから。


誰もいない放課後。

こっそりとチョーク箱を開け、

周囲に細心の注意を払いつつ、

チョークをあさりました。

そして未使用の茶と紫をこっそりポケットに

偲ばせ・・・一目散に学校から飛び出す!

はあーーー今思い返してもドキドキします絵文字:急ぎ

それは、見つかったらどうしようという思い

から来るものではありませんでした。

というか、「チョークぐらい、見つかってもたいしたことない」と

心のどこかで思っていました。

だから「先生ごめんなさい」とは微塵も思いませんでした。

それなのにドキドキ。

これは、おてんとうさまへの背徳行為から来る、

ある種の高揚感と言ったらいいでしょうか。

誰も見ていないけど、何だか心にチクチク刺さる感じ、

そう、まさに「良心の呵責」です。

そして、いつか、ばちが当たるのではないかという恐怖です。

おそらくこうしたドキドキ感は

多くの人が経験しているのでは

ないでしょうか。

誰も知らないけど、おてんとうさまに対しては

ウソがつけない。恥ずかしい。やましい。

いま、「自分は道徳的な人間である」と思っている人でさえ、

過去を振り返ってみれば、やましいことの一つや二つ…。

ほら、あるでしょ!?


でもそれならなぜ、オトナになった今、

まがりなりにも道徳的な振る舞いが

できているのでしょう(たとえ道徳の授業の記憶がなくても)。

とすると、授業云々ではない、

道徳心を育む「何か」がほかにあるはずです。

正式な科目にするより先に、その「何か」を

明らかにしていく必要があるのでは?

それが現代社会にとって、おそらく

本当に守るべき、大切なものではないかと
かつて盗人だった
私は思うのです。


第45回ゴー宣道場
テーマ
『道徳教育は可能なのか?』

平成26年12月14日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。


当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成26年12/3(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ



笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

次回の開催予定

第117回

第117回 令和6年 5/25 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in大阪「週刊文春を糾弾せよ!」

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